滝沢川
長野県 飯山市 大字緑。県道409号線から見た滝沢川はコンクリートに固められた用水路に過ぎない。渓流にたどりつくには集落のなかの道路をさかのぼり、最初の高い砂防堰堤の上に出なければならない。
最初の一発目はその堰堤上の最初の落ち込み。右わきにエサを落とすと、すぐに引いた。
この渓流の規模からすると、このサイズはかなり上等といえる。
幸先はよかったが、このあとしばらく出ない。深みがないのだから仕方ないが・・・。
仕掛けは1.0mのちょうちん仕掛け。枝の下の小さな落ち込みを、這うようにして差し込んでゆく。
ふたつ目の砂防堰堤。この下に何かいると思ったが・・・空振り。
釣りあがってゆくと農道が川に沿うようになって、道から竿を出せるようになる。いくぶん楽にはなるが、魚信はわずかに一回だけ。小さすぎて乗らず、ナチュラルリリース。つまりバラした。
2匹目のイワナは土管の吐出しのワキからでた。枝が複雑に張り出している、その隙間から仕掛けを落とすと、すぐに喰ってきた。吐出しの強い水流に踊らされながらなんとかゴボウ抜きした。
朱点のない、グレーフラットな落ち着いた色合いのイワナ。こういうのはあまり見ない。この川の地域個体群だろうか。
このあと川はいくつかの支流に分かれていく。魚信もない。流れは細くなるいっぽうなので、納竿した。
釣りのできるのは500mくらいの間でしかない。良型が出るとはいえ、好んで釣りに来るほどのところではない、と思う。
「昭和五十八年十月 滝沢川流路工完成記念碑 滝沢川河川愛護会」と書いてある。
近くにある水神様。
ちなみに「高水漁業協同組合漁場マップ」では広井川となっている川は、どうもこの滝沢川のことらしい。広井川をたどってゆくと、ほとんど溝で、渓流とはいえない。このマップはなにかとおかしい。
下の国土地理院の地図では途中までしかないので青い線を書き足した。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=138.35754571715&latitude=36.893611263905
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