出川(いでがわ)
「下流部付近にクルマを停める場所がなく、いつもはすこし奥に入ったところの広場に停め、釣り始めることが多い。そして、だいたい1投目からヒットするという験のいい川。ただしあとが続かない。なんでだろう。
いまのところ、下流から上流まで通して釣ったことがなく、たまに訪れてはつまみ食いのように竿を出すといった釣りしかやっていない。
入渓のしやすさからか、人も多く、川沿いの道路脇に停めてあるクルマを見て釣りをあきらめることも何度かあった。あまり流程が長くないので、先行者がいたらその日はやめておいた方がいい」
まぁ以前はそんなだった。いつかちゃんと下から攻めてやろうと思っていて、今まに至るまで何もしなかった。
出川,千曲川出合。
長野県 飯山市 大字照岡。
5月28日。気温は高い。
新潟県上越市と県界の山並みを水源とするこの川は、この時期でも水量が豊富で、小渓流といえど気楽には踏み込めない。
AM6:30。千曲川合流点から釣りあがる。
インレットはいちおう竿を出しておく。ふつうならインレットはポイントとして最高のはずだが、このあたりの小渓流と千曲川の合流点ではろくに成果は出していない。ダメもとで竿を振ったもののやはり空振り。
出川・千曲川出合い上、下流。
このザラ瀬で川虫を採取し、遡行する。川虫はこの川のどこにでもいて、採りながら釣りをすることができた。ヒラタカゲロウ、ミツトゲカケロウ、ヘビトンボといろいろ使える。
しばらくは魚信なくて、今日はダメかなと思いかけた時にヒット。JRの鉄橋下で20cmイワナ。
気をよくするが後がつづかない。そして取水堰堤。ここでイワナを掛け損ねた。でも姿は見ている。あまり大きくはない。この大場所であのサイズか。まぁ解禁からだいぶ経っているから仕方ない。
さらにさかのぼって次の取水堰堤でやっと2匹目。そしてこれをさかいにヒットがつづく。
ここまではわりと長い仕掛けが使えた。4.5、3.9、3.6mのズーム竿に3mか3.5mの通し仕掛け。周囲の木が高いのであんまり邪魔にならなかったが、この先は樹が低い位置で川面に張り出すところが多い。1.5mの短仕掛けをおもに使用する。
釣れる魚は20cm前後。でもじょじょにサイズアップしている気はしていた。ニジマスまじりに型が良くなり、そしてずしんと重い手ごたえ。なんとか上げたのは27cmのイワナ。てっきり尺かと思ったが水の勢いのせいでそう感じてしまったが、まあいい。このサイズが出たのは、たまたまこのあたりに竿を出した者がいなかったのだろう。
27cmイワナ。これくらいのが出ればまずはよし。
やがて川は二手にわかれる。左が出川で、右の名前はわからない。とちらもまだ先があるが、いまいちふるわない。水量は半分になるが低い木々が多くなって遡行しにくくなってくる。あまり深場がなくて浅瀬のなかの石裏やヘチのタルミを、約1mのちょうちん仕掛けでひろい釣りしてゆく。
出たのはわずかに2匹。納竿。この先はまたいずれ・・・。
解禁からだいぶ経っているので会心の釣りは期待しなかったが、思った通り釣れる区間とそうでない区間があって、釣果はバラついた。この高水漁協の解禁は3月半ばなのだから、そのころに一度は竿をだすべきかもしれない。まぁ来年にでも。
ちなみにここも蚊がすでに出ている。防虫剤はわすれず持参すべし。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=138.44427604926&latitude=36.965002693787
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