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野々海川

 

西大滝ダム

 

 長野県栄村西大滝。

 西大滝ダムには公園があり、旧117号線だったこの道路ぞいにサクラの大樹が何本もならんでいる。春は桜の名所として、けっこうにぎわう。

 そこを少し過ぎると、流れているのが野々海川である。

 

野々海川

 

 この川に渓魚がいると確信していたわけではない。地図をみて幾つかの川をリストアップし、川の規模を想像し、あとは勘で気に入ったところに直に行き、やぶから棒に竿を出す。このころはこんな釣りばかりしていた。 

そんな中でもこの野々海川は思い出深い渓流として記憶に残っている。

 

 最初に入渓したのは5月の連休で、すでに入渓者もいたのだろう。釣果はたいしたことはなかったが、渓は光に満ち、水は碧く澄み、木漏れ日のなかで輝いている。貧果にもかかわらず来てよかったと思わせてくれる渓流である。

 ただし下流部はおびただしい砂防堰堤の連続で、数えてみる気にならないが、だいたい1.5kmくらいの間、延々と続く。こんなものができる前はさぞ魅力的な渓相であったろうと思われる。この川はわりと勾配があり、防災上やむを得ないのであろうが、やはり残念と思ってしまう。

 

砂防堰堤の連続

 

 放流のおかげだろうが、この各落ち込みに中、小型のイワナが釣れる。ただコンクリートで護岸された川に登り降りするのはけっこうきつい。上流に向かって左岸に路ができているので、これを利用した方がいい。

 本格的な釣り場は、この連続堰堤が終わったあたりから、次の大砂防堰堤までの間。全体からみるとわずかな区間だが、この渓流がもっとも本来の姿を保っているのがここだけである。イワナも安定して釣れる感じがする。

 

次の大砂防堰堤までの間

 

 5月だとまだ雪代が治まっておらず、小渓流とは言えないほどの水量を誇る。竿も4.5mを主に使用するが、頭上の枝がややうるさい。

 釣れるイワナは澄んだ水にふさわしいフジ色の明るい体色をしている。サイズは20cmから25cmといったところである。

 入渓者が多いのか落ち込みの深場とか分りやすいポイントではなかなかよい反応が来ない時もある。むしろ太い流芯の底や白泡の中から良型の強い引きがくる。

 

フジ色のイワナ

 

 やがて大きな砂防堰堤が立ちふさがるように現れる。一度だけ、この下で27cmを釣り上げた。これがこの川での僕のレコードである。

 

野々海川砂防堰堤

 

 8月になってからこの先に入ってみた。

 かつてはこの大堰堤まで工事用の道路があり、その気になればクルマで来れた。むろん今はそんなものはない。ただ途中までは新たに工事道路が付いている。砂利の採取工事だそうで、堰堤の上がグラウンドみたいになっていた。ちなみに一般車は進入禁止となっている。

 

野々海川砂防堰堤上の広場

 

 さらに遡り上流へ。しかしポイントはあるが魚信がない。そういえば昔も上流ほど魚影がうすくて釣れた記憶がほとんどない。放流でやっと魚影が保たれている川なのだろう。渓相はいいのに残念なことだ。

 それでも深場などポイントとなりうる場所をチェックしながら遡る。されど反応なし。

 

石垣の砂防堰堤跡

 

 砂防堰堤跡。石垣づくりだ。

 

 川は二股に分かれ、右が西沢だ。以前、一度だけこの奥に入渓し、イワナの存在を確認している。川が3本に分れるあたりでやっと魚信を得た。

 

西沢

 

 西沢の石垣の砂防堰堤が見える。

 

 西沢の源流部は砂岩質の土壌で、水が青白く濁っていたと記憶している。その青白濁の水の中からわずかなアタリがあり、釣れたのは21cm

 でも今回はここをやり過ごし、野々海川本流に行く。

 

 この西沢出合いからすぐ上は大規模な土砂崩れ現場だった。2011312日未明の長野県北部地震の傷跡である。ここに来るまでにもいろんなところで被災跡を目にしてきたが、人里と違い、山の中のことなので、当然そのままになっている。一部では川が土砂の下になり、水がなく釣りにならない所もあった。

 

土砂が川を埋める

 

 衝立のような大きな土塊がある・・・とおもったら、なんと雪だ。そういえばいつぞや西沢に入った時もスノーブリッジがあった。あのときは7月の半ばだったな。ここじゃこれがふつうなのか。

 

残雪

 

 水量はかなりしぼられてきている。ときおり走る魚影が見えるようになってきた。さすがに源流部のイワナは健在と見える。

 なんだか水に濁りが生じてきている。また土砂が川をふさいでいるのか。やがて良い感じの、ちいさな滝に行きつく。3gの赤金スプーンを放るとただの一投でガツンときた。

 

小滝

源流イワナ

 

 小物とはいえ貴重な一尾だ。渇水期でなければ、もうすこし釣果に恵まれたかもしれない。だが狭いこの谷は水量のある季節には人を寄せ付けないかもしれない。

 この滝をのり越えたら、なんと白い雪塊が目に入った。水の濁りはここで生じていたものだった。しかしこの暑いさなかにこんな光景に出合うとは。おそらくスノーブリッジが崩壊した直後だと思われる。水はこの上流では再び透明になっている。

 

スノーブリッジ跡

スノーブリッジ跡2

 

 イワナの魚影はみとめられるがどれも小さい。谷もさらに狭まってきている。

 西沢出合いからはすでに2kmくらいは入っている。先はまだ深いが、帰りの時間を考えると頃あいであろう。次回はもっとはやい時期に訪れてみたいものだ。

 

山の住民

 

 

 

 

 

 

 

山の住人。

 

 このあたりの地図

 

 

 野々海、西大滝の風景

 

この国の原風景のひとつ

この国の原風景のひとつ2

 

 この国の原風景。

 

ヤマザクラ

 

 ヤマザクラ。

 

ルアーマン

ルアーマン2

 

 千曲川、野々海川出合いでルアーフィッシングしている人。

僕もかつてここで良型のニジマスをヒットしている。でもスレているので難しいポイントである。

 

西大滝ダム湖

 

西大滝ダム湖とサクラ。

 

西大滝のサクラ

西大滝のサクラ2

西大滝のサクラ3

 

 西大滝の大エノキ

西大滝の大エノキ

西大滝の大エノキ看板

 

                    野々海川・西沢

 

 

 

 

                                                        

 

 

 

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