仁田川

新潟県南魚沼市宮野下。

上越新幹線下から始めた。

ここには地元以外の人は入山禁止という旨が書かれた看板がある。この先は農道だからだろう。まだ農繁期ではないとはいえ遠慮せねばなるまい。

　ポイント。

一投目からイワナが飛び出した。あまり大きくないが、幸先はいい。そのあとも続いて良型が姿を現す。

この渓流も俺が一番のりか。そう思ったけれど、期待したこのポイントでは無反応。そこから先はパッタリ魚信が途絶えた。

気づけば砂地に足跡がある。わりと新しい。まあそういう事なら仕方ない。

ここ・・・期待したのにな。

小さなポイントを拾っていくと、小物なら釣れてくる。大場所ほど反応がない。それにしても小枝が多くてやりにくいところが多い。

　　ここも期待した。だが無反応。赤い旗は改修工事を予定しているのだろう。

２メートルの仕掛けを3.6ｍの竿でチョウチン釣りしているが、良型が掛かっても竿を立てられなかったりで、結構苦労する。先行者も同じ思いをしたのかどうか、この辺で竿を収めたらしく遡行する途中からまたイワナの反応が良くなってきた。

とはいえ、ここも良いイワナがいるが、サイズは中型にとどまる。大物は捕られたかな。

高い砂防堰堤が見えてきた。その下に期待したが、釣れたのはやはり中型のイワナ。

　日を改める。

大粒の雪片が妖精のように舞い降りるさまを見ながら人気のない山道をいく。まるで異世界にいるような気がして気分は悪くない。

砂防堰堤の上はたいていそうだがフラットな瀬になっている。わずかな石裏のポイントを探るも反応なし。

少しは落差が生じるようになると小物が掛かってくる。が、多くない。人の入った形跡はないものの、もともと魚は濃くないのだろう。

両岸の枝が川面に覆いかぶさる。0.7ｍのチョウチン仕掛けをその下にくぐらせる。こうも極端に短いとアワセが効かない。上の枝に竿が接触するからだ。

これは一番小さかった。

障害物があるものの渓相は良くなっていく。イワナの型はイマイチだが、この規模の小渓流ならこれ以上は望めまい。

また高い砂防堰堤が現れた。その下で良型一発。

この先はあるが、流れは細くなっていく。

川ぞいの道はＭｔ.グランビュースキー場まで続くらしい。