南魚沼の用水路
初夏。曇天のなか、農道を通っていてみつけたポイント。でも川じゃない。用水路。八龍新田の用水路。
水量がゆたかでなにかいそうな雰囲気があったので・・・。
ライトタックルのルアーを持って、橋より少し上の草薮にはいる。ダウンストリームしかやりようがないので、ロッドティップを水の上に差し出し、ミノーを落とす。
草がじゃまでよく見えない。勘をたよりにイトの出具合からルアーの位置を予測し、約1mごとにトゥィッチングする。だいたい橋の下あたりでグンと重みを感じた。
おおッ、やっぱりいた!しかもなかなか引く。このミノーのフックはシングルでバーブレス。かかりやすいがバレやすい。しかもネットもってないのに気付いた。大物を想定していなかったからだ。
どうにかゴボウ抜きした。尺はないが、なかなかのサイズだ。ネットがないので土の上をのたうちまわった。あまりダメージを与えたくないので手早くデジカメに収めてリリース。
八龍新田の用水路の良型ヤマメ
どうも草がじゃまなので、反対側に渡ってやってみた。そしたら全然だめ。魚に丸見えだからだろう。
このあとの釣りはふるわなかった。一匹釣りあげただけ。魚はいる。走る魚影をよく見る。でも気配を気取られずに釣るのはなかなかに難しい。やはり草薮の中でないと釣れない。
もうひとつ、ちかくにヤマメとかが釣れる用水路がある。
美郷大橋ちかくの用水路で、前述の八龍新田の用水路よりもさらに狭い。でもいい魚がいる。ヤマメとニジマス。上流には釣堀があるのでそこの魚が落ちてきているのかもしれない。
ここも小型ルアーのダウンストリームでやるしかない。おもに3gのスプーンを流す。けっこうバイトがあるのにヒットしにくい。たぶん魚にとっても身を隠すところがすくなくて、警戒心からゆっくり捕食していられないのだろう。夏の渇水期の魚はだいたいそうで、動きが速すぎて、自分で失敗することがあるのだ。そしてその魚はふたたび現れることはない。よほど時間をおかない限りは。
美郷大橋ちかくの用水路のヤマメ
美郷大橋ちかくの用水路のニジマス
とはいえ、なんとか釣りあげた。
一部草薮におおわれているし、釣りになるエリアはそんなにない。気が向いたらやってみる、といった程度のところ。
よく探せばこんな用水路はほかにもあるだろう。
用水路にも漁業権が設定されている。なにもこんなところにも、という気がしないでもない。・・・放流しているのだろうか。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=138.86257448699&latitude=37.024323337114
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