登川1995(平成7年)
魚野川出会い。イクラ餌で、ハヤが一匹出た。
「よく晴れた気持ちのいい一日だった。
この川の大場所である滝谷橋には多くのフライマンがくり出していた。クルマを停める場所もないので、三つめの橋、沢口橋へ行く。
ちいさな堰堤が、滝谷から蟹沢までずう〜っと約三キロくらいつづいている。かなたに重機がみえるが、これより上流では、今でも床固工事が行われている。流れは人口のザラ瀬で、当然、魚の気配はない。
わずかなタルミに仕掛けを沈めていたらカジカが釣れてきた。ヒラタカゲロウの2匹がけてヒット。
このちびカジカでこの日は終わるのかと思って暗くなっていたが、最後に大ヒットに恵まれた。
床固工事区域がおわると(やっと!)もう蟹沢集落だ。見るも見事なイワナの渓相となっている。
仕掛けのタナを130cmくらいとり、淵の底に思いきり沈める。魚信はわからなかった。アワセたかどうかも記憶にない。しかし竿につたわるドーンという手ごたえは十分堪能した。
イワナ雄28cm。サビののこる迫力満点の顔つき。
エサはカメチョロ(マダラカゲロウ)三匹掛け。ヒットした時はこんな大物と思わず、ネットを持っていたにもかかわらず、それを使う間もなく一気に引き抜いた。そのとたんアマゴスレバリは結び目から解けてしまった。
もうひとつ上段の淵で出たのは19cmの、黒紫色のイワナ。腹部の黄色がいやに印象的だ。」
以上、むかしばなし。
2匹のイワナで大ヒットした気になっているとは。駆け出しのころの感性が、いかに新鮮だったかがわかる。まる一日、雪の中を動き回って夕方近くになって、やっと釣れたのだからむりもない。
登川。水の清さでは魚野川水系のなかで屈指の渓流で、訪れる釣り人も多い。そのせいか僕はここで良い釣果に恵まれたことはほとんどない。
これも少し前の記録だが、魚野川出合から登川下流をルアーで攻めてみたときのもの。反応はあるけれど釣れたのはこの木っ端ヤマメ一匹。魚はどれも小さすぎて乗らないらしい。
美郷大橋。
もっともすでに初夏に入って、取水により減水していた。上流に目を向けると釣り人がいる。よい釣期は過ぎていたのだろう。
魚がいないのではない。きっと僕の訪れる時期が悪いからだと思う。この次こそ、本来のこの川に来てみよう。・・・前からそう思っていたっけw。
ほかにもそう思っている川がいくつもあるから、なかなか果たされないでいる。
川原を彩る花たち。
アサツキ。
カワジシャ
パンジーのなかま。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=138.86634483841&latitude=37.031641168895
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