渋海川源流
十日町市浦田。
亀石川と同じ日に入ってみたが、水質はクリア。期待をもって入渓した。
すぐに反応があった。バラしてしまったが魚影は小さかった。でも気を良くして釣り上る。
こんどはとらえた。あまりファイトはしなかったけれど、25pのスマートなイワナだ。幸先はいい。だが・・・。
適度な落差とポイントもある。でも無反応。どうしたことだ。
天気は良くて緑と残雪を頂いた山々のコントラストが美しい。それにひかれるように遡行する。残雪に川が覆われるところまできたけれど、結局ノーヒット。先行者のいた気配はなかったのだが・・・。
am9:00ころ納竿。クリアだったこの渋海川源流も濁りが生じはじめていた。
右の支流もけっこう水量はある。奥に深坂峠が見える。
初夏の残雪に守られた最源流部。雪の間に竿を出すが反応なし。
道路にたどり着くと軽ジープが止まっていて、二人の釣り人がいた。はて、どこで釣りをしていたのだろう。
聞けば下流に釣り下っていたのだそうだ。やはり釣果は振るわなかったそうだ。
「たった二匹だよ。足跡だらけだもん」
すでに入渓者が何人も入っているといいたいらしい。
やはりそうか。俺もデジカメの25pイワナを見せてやった。
「これだけっすよ」
「ハハハ」
5月の後半というのに、気温が上がると川は一変する。釣りがタフなのは入渓者が多いというより魚にとっても環境があまりよくないんじゃないかと思う。
1993年3月20日発行の「新潟の渓流と釣り」を紐解く。渋海川と、その支流・越道川(こえどがわ)を紹介している。
かつては開発で渓流はずいぶん荒らされたらしい。でも強い農薬が使用されなくなったことと、減反政策で作付を行わない田んぼが増えたおかげで、渓流魚にとっては良い環境になったという。
たしかこの渋海川水系は、どこの漁協の管理も及んでいないとあったが、今はどうなんだろう。前述した二人の釣り人も、遊漁権らしきものを身に着けていたが、どこの漁協のものかききそびれてしまった。
いずれにせよ人の開発でいじめられた経緯のある渓流なので、そこに生息するイワナたちに愛情をもって乱獲は控えてほしいものだ。
サンカヨウ
こんな小さな水芭蕉が・・・。
渋海川
亀石川
越道川
信濃川水系1、2
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