信濃川水系
信濃川水系2
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(銘のない渓流参照)
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(銘のない渓流参照)
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大門川
新潟県十日町市馬場戊。
「銘のない渓流」で紹介した川とはべつの渓流である。大門川と名付けられたのは観泉院というお寺のそばを流れているからだろう。
観泉院は、弘治
2
年(
1556
)開創された曹洞宗の大刹。この観泉院から下流はほとんどがコンクリートの川である。
最下流の付近では信濃川から遡上したハヤとかオイカワ、マブナなどが釣れるが、イワナやヤマメが釣れたことはない。したがって釣りは観泉院のそばからである。
里の渓流ではあるが、森林のなかを流れるので季節の到来がおそい。もう夏の声を聞こうかというこの時期にまだ残雪が厚く居座っている。大雪の年だったとはいえ恐れ入る。
この川には水源といえる山がない。南雲原という台地のなかの細い谷あいに流れる小川である。水源付近の標高も
300
mに達しない。それでもイワナが生息する。その事実にひそかに驚いている。
この川は川岸が木の杭で護岸(
?
)されている。川に降りれる階段まである。古いのでよく見ないとわからないが、渓流の景観に配慮してのことだろうか。
水量がすくないので、少しでも深い所があれば、エサを落としてみる。もともと魚の多い川ではないので魚信がなくとも当然と思っていた。それに渓相もかなり様変わりしている。
実は、ここに来たのは数年ぶりである。夏になれば草藪におおわれ、水が見えなくなるような渓流で、夏になるととても釣りのできる状態ではなくなる所なのだが、水害によってこんなふうになっている。
昨年夏、この地域を襲ったあの水害・・・。そしてこの冬の大雪である。やはりその爪跡は尋常ではなかった。
土砂がひろがり、川筋が別の方向に流れている。流れが幾筋にも分かれているところもある。
かなりの数の樹が倒されている。ひと冬過ぎれば必ず倒れる樹はあるものだが、この数と様相は想像を超えていた。これではイワナも大きなダメージを受けたのではないかと思った。
ヘチの小さなポイントで、まず一匹釣れた。イワナは健在。それがわかっただけで、今日ここに来たかいがあったというものだ。
記憶していたポイントはなくなっていて、新たにできている落ち込みなどを丹念に探ってゆく。すると思ったより反応がよくて、しかもイワナの型もいいようだ。あの水害はイワナにとって脅威ではなかったのかもしれない。
流程は長くないので、1時間半くらいで納竿。
エサ。ブナ虫は着色したブドウ虫だった・・・。
川虫採取していて採れたカジカ。川虫はあまり採れなかった。
高山の花とばかり思っていたオウレン。こんな身近な花だったとは。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=138.73736111071&latitude=37.092816207556