信濃川水系
信濃川水系2
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入間川
羽根川のとなり。このあたりの渓流はどれもよく似たタイプの川がならんでいる。
信濃川出合いからあまり高い落差がなく、魚はかなり上流まで差し込んでゆける。
おそらくヤマメの魚影は比較的多いと思われるが、それも程度問題で、かつての魚影はみられない。
むかしのことなので画像データがないのが残念。35ミリで撮った写真がどこかにあるはずなんだけど・・・。
たしか7月初め、梅雨の中晴れの日。草をかきわけ中流域の川面に立ってみる。
梅雨雨の影響で、やや水量がある。赤土質の岩のあいだを勢いよく流れ、随所に水流によってえぐられた深場が存在する。
キジを7号のヤマメ鉤につけ、ひとながし。鉤が大きめなのは、できるだけアブラハヤを避けたいからだったのだが、さっそくするどい魚信がきた。こういう魚信は多くが小物だ。
竿をたてて一気に引きぬく。小物には違いなかったが、その魚はこまかく身体をふるわせながら上がってきた。
「ヤマメだ・・・。」
15pに満たないちいさな魚体ではあったけれど、ヤマメがいるのが確認できた。
このヤマメは残念ながら鉤をのんでしまい、エラから大量の失血があったので助からなかった。小さいが、持ち帰っていただくことにした。
ただの1投めでこういう喰い方をするということは、やはりスレていないとみていいだろう。期待を持ってべつのポイントを攻めてみる。
赤土質岩はおそろしく滑りやすいので注意がいる。その岩のおおきく深く削られた淵の底に仕掛けを沈めてみる。ほかのポイントに魚がいて、ここにいないはずはないというくらい好ポイントなのに何度ながしても反応がない。エサが底にとどいていないのか。
オモリをふやして底石に触れるまで落とし込んだ。そしたら仕掛けの流れがとまった。
さすがに沈めすぎか。根掛かりしたのかと思った。だが・・・。
水の底でなにか白いものがギラりとして、竿がふるえる。なにかが掛かった!水深があることを加えても、この重さは小物ではない。こう高い足場では取り込めないかもしれない。下に降りようかと思ったせつな、仕掛けはふわりと宙を舞った。
「バラしたか・・・」
脱力感でしばし動けない。
でもまあ、この先にもポイントはあるだろうし、いい魚がいるのは分ったんだから、この先に期待して歩みを進めた。
夏場は水量も少なく、瀬の水の動きも勢いがない。ヤマメはすこしでも水深のある場所にいるはずだ。小さなポイントは素通りし、落ち込みなどを集中して攻めることにする。
あまり高さのないコンクリートの段差。
30
cmくらいにタナ取りし、白泡のなかに投入する。
魚信はすぐにあり、かなりの重さを感じた。一気に引きぬくと、
20
cmほどのヤマメが姿を現した。
「やった・・・!」
たかが
20
cmのヤマメに、やたら感動した。しかもこのポイントからさらに3匹。うち一匹は
25
cmというサイズ。
どうやらここがこの川のメインポイントだったらしい。これより上は、
10
cmくらいの小物が出ただけで、納竿した。
以上は10年以上前のこと。
2010
年。信濃川出合いから釣り上がる。かなり長いことここに来ることはなかったが、はたしてヤマメはいるのか。
すでに梅雨に入っている。川原の葦が高く生い茂り、その中で釣りとなる。
水没している葦のあいだから釣れたウグイとオイカワ。
本来なら農業用水に水を取られて減水の時期なのだが、数日来の梅雨雨で、水量はこの時期にしてはある。信濃川からのハヤの遡上を想像していたが、意外と少ない。近年、ハヤが減少している気がする。
ヤマメは釣れる。でも多くはないし型も小さい。
10
cmサイズなので、7号の鉤でキジ餌では大きすぎてバレが多い。
まずはヤマメ健在であることを確認した。釣れたのは小物ではあったが、小物ばかりで繁殖しているわけではないだろう。
入間川下流と仔ヤマメ。
2011
年。雪が多かった割には雪代は、そう長くは続かなかった。
5月末、下流域から攻めてみる。・・・なんと最初の一匹目がブラウントラウトだ。最近どこの渓流でも、下流でよく姿をあらわすが、信濃川からの遡上でもあるのか?
この川の下流は、あまり高い砂防堰堤はなく、魚はかなり上流を遡上できるはずなのだが、ハヤが数を減らしている分、魚信が乏しい。
たまにアブラハヤがハリ掛かりするが、これも多くはない。すでに国道117号線の橋下。かつてはここでもよい型のヤマメをつり上げたものだった。このあたりはしょっちゅう重機で流れが変えられるところで、魚も居づらかろう。
入間川アブラハヤ。
次の橋の下をくぐったあたりから、やっとヤマメの反応があった。ヤブの覆いかぶさるその下を上流から仕掛けを這わせるようにして流すと、ぐぐっとひったくるような強い引きが来た。しかしヤブが邪魔でアワセが効かず、けっきょくバラした。まあいい。この分ならまだ出るだろう。
あまり深場はなくて、瀬の物影の下などがポイントとなる。こんどは自分の立っているコンクリートブロックの下。足元に落として流す。
一投目だった。すぐに重い手ごたえを感じ、ファイトに入る。下に降り、態勢をととのえて魚をコントロールする。しかしよく走る。竿は
3.5
mのハエ竿。イト
0.3
号。魚は、あまり深くない水の中を力の限り抵抗する。ニジマスかもしれないと思った。
ようやく力尽きるときが来た。やはりヤマメだった。
20
cmくらいか。思ったより小ぶりだが、体型はいい。引きしまっていて、パワーを内在しているのが見てとれる。
このすこし上流でもいくつかのヤマメを見たが、どれも小物だ。魚の住みやすいような、もっと水量と変化のある渓相ならな、と思う。
カジカ。
これも古いが、
117
号線橋下で釣れた良型。ヤマメ
21
cm。
2011
年夏、ここも凄まじい水害に見舞われ、復旧工事が行われている。細々と暮らしていたヤマメたちはどうなったであろうか。
必ずしも渓流釣りの釣り場としてふさわしいところではないが、かつての魚影をとりもどしてもらいたいと、ひそかに祈っている。
バイカウツギ。
カンゾウ。
サワガニ。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=138.73469444246&latitude=37.099884776761
信濃川水系
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