ハナビラニカワタケ (花弁膠茸、シロキクラゲ科シロキクラゲ属)
学名:Tremella foriacea Pers. : Fr.
外見のせいか、これに手を出す人は多くはないようだ。けっこう大きな株がクヌギなどの朽木にもじゃもじゃとくっついているのを見る。春には発生するというが、秋季以外ではまだ見たことがない。気温の高い時期ではすぐにとけてしまうらしい。
10月の初めころ見つけたときには、なんとヤスデ類の虫のねぐらになっていて、とても食用にする気になれなかった。やはり採取は11月以降、よほど寒くなってからのほうがよい。
わりとどんな料理にも使える。汁ものにはよい味が出る。天ぷらがうまいというが、まだ試していない。つい簡単に、刺身にして食べてしまうからだ。食塩水で水洗いした後、水を切ってわさび醤油でいただく。日本酒の肴によい。
食感はほとんどコンニャクで、ゆでるとより柔らかくなるが、溶けたりはしない。
わずかに甘い香りを持つものもあるが、古いものや、根にちかい部分に、いやなにおいがすることがある。なるべく若いものを採るにこしたことはない。
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