ミズゴケノハナ(ヌメリガサ科アカヤマタケ属)
学名:Hygrocybe coccineocrenata
渓流の苔むした岩に数本、なにやら赤いものがある。ふだんなら気にもとめなかっただろう。頭の中は、このポイントをどう攻略しようがと、そればかり考えている。そんな僕の目をとらえたのはあざやかに自己主張する鮮緋色の小型菌だった。なんというか、そこだけおとぎの国といった風情がある。命名した人の心情がしのばれる。
ベニヒガサとの区別がひじょうに困難で、まあコケの中にさいていたのでミズゴケの花ということにしました。
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