logo

 

保倉川水系

保倉川

田麦川

堀切川

小黒川支流・無名の渓流

 

 

信濃川水系ロゴ

 

北信濃の渓

 

鵜川水系

 

柿崎川水系

 

 

 

 

保倉川水系のコピー

 

 

釣行記トップ

ホーム

小黒川支流・無名の渓流

 

 新潟県上越市安塚区真荻平。

 早朝出発したが、到着には一時間かかった。保倉川水系は遠い。

 この水系ではあまりいい釣りをしたことはない。原流域の支流で良型を捕ったことはあったけれど、最源流のよほど細い流れにならないとイワナは出ない感じだ。まだ十分な探索をしてないのでなんとも言えないが。

 この日もいくつかある細い最源流に来た。保倉川の支流の、そのまた支流である。地図に載っていないので、自分で描き足した画像がこれ↓。

 

無名の渓流

 

 ここは昨年、良型を掛けたもののバラしたところだ。そのときから必ずやリベンジせんと決めていた。

 雨がしとしと降る。でもこの程度なら増水とはならないだろう。

 まだ農作業が始まっていないので、近くの農道を利用させてもらった。この農道は川まで続いているようだが、それだと下りすぎる。おおよそこの辺だろうと見当をつけ、田の畔をとおって斜面を降りる。どうにか合流地点にたどり着く。

 

P5010009

 

砂防堰堤の上から。右から目当ての支流が注ぎ込んでいる。

 

 いくつもある砂防堰堤の下で合流していた。だが雨の影響か、濁りがある。保倉川水系は雨の影響を受けやすい川だ。濁りがよくあるのなら、魚はそれに慣れているだろう。勝手にそう解釈して釣りを始める。

 ウェーダーじゃなくて長靴にヤッケズボンといういでたち。それで間に合うほど細い流れである。ただし勾配はけっこうあり、膝を高くして歩かなくてはならないところが多い。ただ砂防堰堤や、落差のある滝もない。釣りのできる流程も長くはないので、遡行はそんなに困難とまでは言えない。

 

 P5010010

 

 1mくらいのちょうちん仕掛けにカワゲラをエサにして投入。ポイントは多いけれど小さい。ちょっとした深みを見つけてはこまめにエサを落としてゆく。なかなか反応がない。ふだんなら、34回したら次に移るのだが、濁りがあるので魚はエサを視認しにくいかもしれないと思い、すこし粘る。それが効いたのか、ふと竿に重みが加わった。やっときた。竿を立てて浮いてきたら抜こうと思った。そしたらなおさら竿がしなり、水中の魚が反転するのが見えた。てっきり小物だと思っていたのでアワくってしまった。魚は縦横に走り回る。いきなり大物かよ・・・。手網を持ってこなかったことを後悔した。斜面を降りたりヤブを漕ぐときには手網が邪魔になったり、いつの間にかなくなったりするので、この時も手網は持たなかった。

 

 P5010011

 

 どうにか弱ったところを持ち上げ、陸に置いた。測ってみたが、尺あるかどうかといったところだ。胴周りのあるいい体形だ。顔つきもいい。これ一匹でも、まずは来たかいがあった。この先も期待できそうだ。・・・

 

だが今にして思えば期待どころか警戒すべきだった。こんな小さな流れの中で大物釣りすることになるとは普通、思わないだろう。

 

 二発目は25p。これは浅い流れの中に潜んでいた。

 

 P5010019

 

 P5010021

ちょうど画像の中央付近にいた。

 

 三発目。これは落ち込みの深場で出た39p。

 

 P5010024

 

 P5010028

 

最初は上げられないかもしれないと思った。1mの仕掛けで、竿をたたんだ状態で振り回された。浅瀬に乗り上げたところで、むんずとエラの後ろをつかんで強引にラウンディング。雪の上へ。

 ハリを呑まれていたのでハリはずしを用いてどうにかリリースをしたが、ダメージはけっこうあったはずだ。水の中を走って行ったのでほっとしたが、回復してほしい。

 

 四発目。これも尺もの。黒い塩ビ管のあいだで釣れた。

 

 P5010031

 

 P5010037

 

 

 五発目。ほぼ尺もの。あばれまわってちゃんと撮らせてくれない。

 

 P5010040

 

 P5010041

 

 気がつけば雨はとっくに止んでいて、川の水質もよくなっている。

 

 勾配の続く流れが多いが、平坦なところもある。ここで小物を3匹ほど掛けたが、なぜかバラシ。そしてまた急勾配となり、その先に昨年、一度だけ竿を出してバラしたポイントに出る。

 

 P5010042

 

 P5010043

 

 道路下の吐き出し口である。不法投棄された洗濯機はそのままになっていた。

 周囲の枝が気になるが仕方ない。まずは左の巻き返しに仕掛けを絡ませる。たしかに目印の表情が変わった。緊張していたのか、大アワセをやってしまった。ヒットはせず仕掛けが跳ね上がり、上の枝に絡んだ。いったい何年釣りをやっているのか。みっともない失敗である。

 もちつけ、とおのれに言い聞かせ、ゆっくり仕掛けを外し、エサをつけて再投入。

 仕掛けは流れに乗って時計回りに移動する。早い流れに触れて手前に来るはずなのにこない。竿を立て、イトを張ると動かない。根がかりの可能性もあったがかまわず本アワセを入れた。とたんに相手は走りはじめた。昨年は黄色い腹を見せたとたんにバラされたが、そうはいくか。あのときはハリがわるかった。今回のハリは「OWNERカッパ極4号」。少々軟弱だがいまのところ、大物もしっかり捕らえている。その性能を信頼し、目の前に来た時、イトをつかんで陸に上げてやった。ほぼ尺もの。

 

 P5010045

すこしメジャーの位置が高い。

 

 昨年の、あの相手かどうかはわからんが、腹は黄色い。これでリベンジとしよう。このあと、右の巻き返しで28pを釣り上げた。

 

 P5010051

 

 道路より上流は、昨年やってみた。流れは似たようなものだったが、まったく魚はいなかった。イワナが保倉川支流から差したものだとすれば、この道路下の吐き出しが魚止めなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                        

 

 

 

inserted by FC2 system