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エサについて

攻め方 tactics

脈釣りの方法

ゼロの釣り

チョウチン釣り

そういえばこんなのも書いていたのね・・・・。

魚はどこにいるか

小渓流のポイント

 

 

 竿

 sao

 いうまでもなく必須道具です。

 最初に買ったのは釣り具屋さんでではなく、町のホームセンターでした。

 その中のあまり広くない一画にあった釣り具コーナー。

 なんでも用が足りればいいというクチなので、この頃はそれで済ましていました。

 やがて少しは違いがわかるようになると主なメーカー品を使うようになりましたが、その年のトップモデルなどとても手が出ないし、手に入れたとしても使いこなす自信もない。

 もっとも今の竿の性能の高さたるや目をみはるばかりで、パンフにある一番格安モデルでも充分に楽しめる。

 さらに銘にこだわらなければもっと手に入りやすいものもあって、初心者や金欠ぎみの人にもよい時代になったなあと思います。

 

 

 イト

 

 ウデが未熟な分は仕掛けに凝らねばならぬとばかり、細イトにこだわったこともありました。

 釣りたかったらまず、魚にハリ掛かりさせなければならない。それには細イト。

 現在の高性能竿だと、0.2号くらいまで使えるというのですが、それより細いものを使うとなると「ゼロ釣法」と呼ばれる釣り方のできる極軟調の竿が必要になります。

 僕もかつて手を染めた釣りですが、いまはやっていません。

 今では0.6号か0.8号に落ち着いています。(東レの銀鱗)

 

  天上イト

 仕掛けのながさを調整したり竿がらみなどを減らしたりする。道糸より太めのものを使い、穂先に結ぶ上部は撚りをいれると効果的。もっとも人によっては感度が鈍るという意見もあるようです。

 太イトの場合はリリアンの両側に結び目をつくり、それにチチワ結びする。

 

太イトの天井糸と水中イトのジョイント

 

 細イトの場合はこれを使っている。ルアースイベルである。ウルトラライトルアーに使用している最小のもので、これだけ小さければ重量的にも問題ない。太イトでも利用できる。

 

天井糸と水中イトのジョイント クリップ

 

 天上イトは0.6号から1号。水中イトは輪を通す。

 天上イトはポリエステル50を用いた移動式が一般化しているようなんだけど、僕はいまのところ釣りをしている最中に、天井イトを移動させることはほとんどない。だからわざわざ面倒な編み付けをする必要はないと思っている。

 

 

 

 

 目印

 

 むかし読んだ古い釣り本ではキビガラ、山吹、毛糸、鳥の羽毛など、人によっていろんなものを使って工夫していたようです。

 市販されている出来合いの仕掛けを見るといまだにセルロイドの目印が使われていたりする。

 でも自分でつくるなら糸目印でしょう。あの蛍光カラーのフェルトのやつです。

 

 

 オモリ

 

 ゴム張りがベストですが、特にイトが細かったり、超大物のでる可能性のあるポイントでなければ、通常のガン玉を使用しています。

 およそBから3B。

 

 

 ハリ(鈎、鉤)

 

 バラシを覚悟でカエシのないバーブレスフックを使います。

 魚へのダメージを減らしたいのと、川虫を使うにはどうしてもカエシが邪魔で、とくにヒラタカゲロウを用いるときなどはカエシがあるとエサをうまく通すことができないです。

 

 それにしても近年の渓流鉤の多様さはどうでしょう。

 もとからあるヤマメ鈎、マス鉤に加え、袖、ヤラズ、ヘラスレ、それにゼロ用の極小ワカサギ鈎などが、渓流鉤としてコーナーにならんでいる。

 最近では遡上型の大型鱒を狙う釣り人のためにサクラマス鉤なんていうのも登場したようです。

 

 僕はヘラブナ用の改良ヤラズを愛用していたものですが、今では何もヘラのコーナーに行かずとも済んでいます。

 

 

 エサについて

 僕にとって早期の釣りは、自分で採取した川虫に限られています。

 それはエサを売っている店が近くにないこともありますが、川虫なら確実に釣果が期待できるからです。

 そもそも渓流の魚は、水中か川のちかくに生息する生き物をエサとしているので、それらを使うのが理にかなっているのです。 

 

 カワゲラkawagera

 僕がもっとも多用するエサ。早期の水の澄んだ時期、3月から、6月頃まではこれで徹すことができます。

 イワナには好餌だということは知られていますが、早期であれば、だいたいどこでも、どんな魚種にも通用するようです。

 この虫にも種類が多いのですが、俗に大きいものはオニゲラ、オニチョロ、小さいものはキンパクなんて呼ばれているようです。

 水中に居る幼虫だけでなく羽化した成虫も同じようにエサとして使うことができます。

 とても元気に動き回り、ふたを開けるとよくエサ箱から脱出をこころみます。

 エサ持ちがよく、よほど暑い日でない限り一日もちます。 

 

  カゲロウ

 

一般にチョロ虫と呼ばれているのはヒラタカゲロウの事のようですが、通称だけに統一基準はないようです。

 僕がカワゲラと同じくらいよく使っているのは、同じころによく採れるマダラカゲロウの仲間です。

マダラカゲロウ餌

 浅瀬で、砂利状の川底に多く、採取も比較的楽。

 あまり活動的でなく、エサ箱のなかでもジッとしていることが多い。そのため生きているか死んでいるか分からないことも。

 生きていれば、ハリに刺すときの硬さでわかりますが、死んでいると硬いはずの表皮がもろくなっています。

 でも上手につければ魚は喰ってくれるようです。

  

 ヒラタカゲロウはいうまでもなく渓流釣りエサの筆頭格。

 ほかのどの餌がダメなときでもこれさえ手に入ればなんとかなる、それくらい信頼度の高いエサです。

ヒラタカゲロウ2hiratakagerou

 僕の住む地方では早期にはあまり採れなくて、青葉の季節、カワゲラと入れ替わるように採れるようになります。

 体がひじょうに脆くて扱いには細心の注意が必要。 

 

 トビケラ

kurokawamusiのコピー

 釣り餌となるのは専らヒゲナガカワトビケラという大型の種です。

 幼虫はクロカワ虫とよばれ、ミミズとともに本流の大ヤマメ釣りに大いに効果を発揮します。

 この虫は水中の砂粒・礫などを綴り合わせて作られる筒巣(とうそう)に棲み、石のあいだに張り巡らした網にかかる流下藻類を食物とします。

 この筒巣という巣はかなり丈夫で、ふだん水のおだやかな流れのときには、この中にいる限りそんなに魚に食べられる機会はないと思われます。

 雨で水が増し、石も流されるようになると、さしもの筒巣もはがされ、クロカワ虫も流されます。当然、魚はこのエサを口にする機会となります。

 そんなわけで、クロカワ虫は出水時によく効くエサとされるのでしょう。

 ただウグイの仲間がこのエサをとりわけ好むので、ウグイのいるポイントでは使わないという人もいます。

 

 季節が春から夏にかわるころ、他の川虫と同様に羽化のピークを迎えます。

 川岸を歩いていると、よく蛾に似た羽虫が頻繁に飛び交い、人にぶつかってきたりします。

 捕まえてみると、これがヒゲナガカワトビケラの成虫。当然、エサに使えます。

 

 長野県では渓流の幼虫をザザムシと呼んで食用にすることは殊に知られています。

 

 ヘビトンボ

hebitonnbo

 マゴタロウ虫ともいう。

 ここ数年来、これの大きな個体を見ていません。

 以前は川虫採りをしていると必ずこいつが網にはいって、そのたびに飛び上がりそうになったんだど・・・。

 なぜ見かけなくなったんだろう。川の環境はそんなに変わっていないのに。

 これも川虫であるからにはエサになり得ます。それも大物が狙えるといいますが・・・。

 どうもこの外見になじめず、あまり利用したことはありません。今のところ、成果もなし。

 

 キジ

 

 ミミズのことですが、血が黄色いのでキジというらしい。あれは血じゃないんですけどね。

 渓流に限らず海、湖沼、どこでも使え、あらゆる魚種に効くという万能エサ。

 

 渓流に関して言えば、やや出水気味な時に威力を発揮します。

 水に濁りが入れば魚にとっても視界が限られ、川虫などのちいさなエサは見過ごされます。

 ミミズは土の中にいる生き物で、増水した水が土を削れば、中のミミズも流されてくることを魚も知っています。

 ただ、僕のホームとする川では春先のまだ水温の低い時期には効果がなくて、雪代後の水の温む頃でないと釣りにはならない。

 理由はわかりませんが、川にも個性があるということでしょう。

 ミミズ箱

 それから、このエサは採るのにけっこう労力がかかる。

 田舎暮らしとはいえ、ミミズが大量にいる場所などそうはなく、お店で買おうにも近くにそういう店がない。

 畑に行けば堆肥や野菜くずの捨て場がありますが、他人様の土地で穴掘りするのもいかがなものか。

 いちいちお願いにうかがうのも面倒だし、そこまでやるほどのことか?

 

 というわけで、僕にとっては使う頻度はあまり高くないエサです。

 

 ちなみに、ミミズは何も掘らなくとも捕れることがあります。

 夏の朝、ジョギング中にアスファルトの道路でのたくっているドバミミズを何度も見たことがあります。

 数えてみたら20分くらいの間に18匹。

 なんでも別の生息地をもとめて地上を移動するのだとか。

 しかしアスファルトの上にいるうちに陽が射せばイチコロだろうに。

 

 バッタ類

batta

    ササキリ                            イナゴ   

 夏の盛りも過ぎて、秋風が感じられる頃、もうすぐ今シーズンも終わりに近づきます。

 そんな時期に僕が必ず使うエサがイナゴ。

 川原の葦の中を歩くと威勢よく跳ねまわるのを素手で捕らえ、8号の大きなハリにチョン掛け。

 産卵と越冬に備え、荒食いする時期なのでたいていの昆虫がエサになりますが、手に入れやすさと魚の喰いの良さで、この時期イナゴを一等エサにしています。

 イナゴ以外に使えるものはというと、自分の試してみた限りでは、

 

 カワラバッタ、クルマバッタ、ササキリ。

 ササキリはやや小型で体の造りが華奢ですが、釣果はイナゴをしのぐかもしれない。

 

 クサキリやオンブバッタ、ショウリョウバッタなど、細長いようなのは釣果がないです。擬態がよくできているからかもしれない。

  

  市販のエサ

 

 ブドウ虫、ヤナギ虫とか。

 僕はふだんめったに買うことはないのですが、売られている以上、釣果はあるのでしょう。

 ブドウ虫は昔、渓流釣りエサとしては最高のもので珍重されていたといいますが、養殖が可能となり、手軽に誰もが使えるようになると魚はそれにスレるのが早くなったようです。

 特に都会に近い激戦区の釣り場ではその傾向が顕著で、これは他の市販エサにも言えることのようです。

 僕自身、駆け出しの頃なん度か使ってみたことはありましたが、ブドウ虫ではよい結果を出していません。高価なわりに使えないエサというのが僕の印象です。

 でもどうなんだろう、あの頃はまだ未熟者だっただけで、ほんとうは使いようで釣れるエサなのかもしれない。

 でなければ釣れないエサなど店が売るわけはないのだから。

 食わず嫌いはやめて、こんど試してみようか。

 

 今まで何度試してもダメなのがイクラ。僕はこのエサの使い方が未だにわからない。

 わずかにハヤを数匹釣ったことがあったけれど、マス類は一度もない。

 川虫などとは違った釣り方が必要なのだろうか。それとも僕のホームの魚たちはイクラを知らないのか?

 疑問に思って調べてみると、やはりイクラの通用しない川というのはあるらしい。ではどういう川で釣れるのか。

 まず、成魚放流される川。養殖魚なので、人に与えられるエサに慣れている。

 それと、サケの遡上する川で、イクラの効き目があるそうな。

 なんだ、そんなことか・・・。

 

 一部の地域では、イクラはあまり歓迎されない所もあるらしい。

 それは共食いを誘発するからなのだという。おなじサケ科の卵なのだからありうることでしょう。

 今後もイクラを使うのはやめよう。

 

 

 たまにはこんなものも スジエビ

スジエビ

近所の農業貯水池に大発生していたもの。ひと網で10匹はごっそり採れる。

生かしたまま持ち歩くのが面倒で、そう何度も使っているわけではありませんが、川虫餌の採れないときなどに良いかと思っています。

 いまだ効果は未知数ですが、魚野川では魚信をなん度か得ています。

 

 

 エサの保存 

 

 キジなどはともかく問題は川虫。とりわけヒラタカゲロウの保存は難しい。

 いちばんいいのは少しだけ採って、なくなったらその都度採取する事だけれど、その釣り場となる川にエサがいればそれでいい。

 しかしそうでない場合が多いので、僕は近くの川虫の豊富な川で採取し、釣り場へ向かうことにしています。

 

 エサ箱の中の温度が上がらなければ良いのですが、それにはいくつかの方法があります。

 密封式で保温性の高いエサ箱が市販されているのを使う。蓋の内側に保冷材を収納できるものもあります。

 桐材や竹材で作られた通気性のよいもの。こういうは、自分で自作する人もいます。

 

 エサ箱の中はオガクズや園芸用の乾燥苔などを用いるのが一般的なようです。

 僕はもっと身近なもので済ませられないかと思い、いろいろ試してみた結果、だいたいこれで済ませています。

esabako

新聞紙をもんでちぎったもの。

 他には、葉の拡がったコゴミ(クサソテツ)の葉を使ったりしています。

 

 

攻め方 tactics

 

 脈釣りの方法

 渓流釣りにおいてよく言われるのが「ナチュラルドリフト」というもの。

 書いて字のごとく自然に流すということです。

  

 ふつう渓流の魚は上流に頭を向け、ながれてくる川虫を待ち構えて捕食しているので、その流下してくるエサとおなじ流し方を演出すれば、魚はそれをくわえてハリ掛かりする、というわけです。

 とはいえ、エサにハリ、イト、オモリ、さらにそれらが竿につながっているとなると、それはけっして簡単なことではなく、それができるかどうかで釣果に大きな違いが出ます。

 そのため渓流釣り師は、「いかに自然に流すか」をつねに考え、実践すべく腕を磨いてきたものです。

 

 仕掛けを流れにのせるというのは、こんなふうなイメージです。

tana

 水の流れは複雑ですが、おおむねこんなふうに深さによって流速が違っていて、イトにかかる流れの抵抗も深さによって違ってきます。しかも水は縦横にも複雑な巻き方をしながら流れていきます。

 そのためエサは上のイトより先になったり後になったりして流れていると考えられます。

 

 魚はたいてい水流のおそい下の層についているので、そこにエサが入れば良いわけです。そのとき仕掛けは表層の流れよりゆっくりとした流れ方をするのでわかります。

 魚がエサを咥えるとその魚信(アタリ)が目印や竿を持つ手に伝わってくるものですが、イトがフケていると、そのイトフケが魚の魚信を吸収してしまい、アワセのタイミングを逸してしまうことがあります。

(ハリを深く飲みこまれてしまうことも)

 そうならないようにイトは常に張った状態を保たねばなりませんが、やりすぎれば水の抵抗を受けエサが魚のいるタナ(層)にはいらない。しかもスレた魚は、わずかな抵抗を感じただけでエサを離してしまうものもいます。

 イトは張らず緩めず・・・。脈釣りの技術はこの一点につきるといえるでしょう。

 

 

 ゼロの釣り

 

 水の抵抗を限りなく無くし、魚信をとるべくイトを張る・・・。

 この両方を仕掛けの工夫で実現するには、イトを細くし、オモリも小さくし、ハリも小さくすればよい。ただしイト切れのリスクが高まる。

 どのあたりで折り合いをつけるか、自分のウデと相談して決めなくてはなりません。

 もっとも現在では極軟調の竿を用いたゼロ釣法なるものが存在し、かつて磨いた熟練の技も、それ一本で実現できる時代になってしまいました。

 この釣り方も年々発展していき、いまでは40センチクラスの魚を捕る名手もおられるようです。

 今後もこの傾向は続くことでしょう。

 

 ただ、この釣り方も「魚に喰わせる」事だけを考えるならそれでもいいんだけど、取り込みには少なからず技量を問われます。

 仕掛けも極小、最細なもので扱いに細心の注意が必要。なのでよく釣れるからといって入門編として適当とは必ずしも言えません。

 

 

 ナチュラルドリフトは万能か

 

 以前購入した雑誌「最先端の渓流釣り 非ナチュラルドリフトの可能性」。

 

 細山氏や伊藤氏といった著名な釣り師のインタビューが載っています。

 それぞれが違った見解ではありますが、ようするにイトを上流側へ斜めに寝かせて水をきり、流れよりゆっくり流す。

 これを「ドラグドリフト」という。

 

 これが最先端の釣りなのか・・・。

 なんだか一周回って元に戻ったって気もする。

 僕がヤマメ釣りをはじめてやってた釣り方がこれでした。もっともナチュラルドリフトがなんなのかわからない頃だったので、単なる我流だったわけだケド。

 なので伊藤氏のいう「ドラグドリフト」の呼び名は使いません。僕のはそんなに高度なものでもなかろうし、氏はゼロ釣法のなかでこれを実践されているから。

 

 ゼロ釣法をやっていて、それまでより魚の採餌の位置やタイミング等が、なんとなくわかってきました。

 すると特に細イトでなくとも食わせることができるようになり、ふたたび太イト(といっても0.6号)に戻ってきました。

 釣り方も、初期のそれに近い「非ナチュラルドリフト」。

 自然に流して釣れるものならそれで良いのですが、魚信がなければ逆に、自然でない流しかたをすることがあります。

 魚のいるあたりに来たら流すのを止め、なるべく魚の目の前にエサを留まらせるというようなやり方や、竿を立ててエサを逆引きしてリアクションバイトを誘うというもの。

 

 これらはなにも僕の独創ではなく、脈釣りにおける誘いのテクニックは昔からあるものです。

 未熟だった僕はそうしたテクニックを知ってはいても、結果を出すことはできなかった。やはり経験に裏打ちされた用法であるらしい。

 まずは地道にナチュラルドリフトをみがいてからでないと、こうした変則技は効果的ではないということらしいです。

 「正以て合し奇以て勝つ」とでもいおうか。

 

 

チョウチン釣り

 

 駆け出しの頃の僕は、これがなんのことか判りませんでした。

 はじめの頃は広さがあってじゅうぶんに仕掛けの振れる本渓流の釣りがほとんどだったので・・・でも結果は散々。

 業を煮やしてアナ場さがしに没頭し始めてからやっとわかりました。短仕掛けの事だったのか。

 たしかに夏季には藪におおわれる小渓流では長い仕掛けなど使えたものではない。だからそんな川での釣りはあきらめていたんだけど・・・。

 短仕掛けといってもどれくらいがそうなのか、統一基準というべきものはないみたいだけれど、まあ竿の半分以下の長さならそういっていいのではなかろうか。

 調べてみようとしても、なかなかこの釣り方の記事にお目にかかることがなくて、あっても単に「短い仕掛け」くらいの記述しかない。渓流釣りでは常識的な技法で、わざわざ紹介するほどの釣り方ではないのかもしれない。

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それならばと、自分なりに工夫したやり方でなんとかやってきました。最短で50センチ以下まで短くし、なかばはいずるようにして藪下のちいさな落ち込みにエサを落とす。

 しかし小物ならともかく良型がかかったらコントロールできるだろうか。

 ググッと竿先がしなり、手元にも魚のかかった振動が伝わってくる。鉤をフッキングさせるべくアワセたいのに、上の枝が邪魔で竿をあおることができない。魚はかかっている。バレる様子もないのでそのまま竿を手元からひと節ずつたたんでゆく。

 このときは25センチほどの中型のイワナ。鉤を呑んでいる。アワセを入れなかったので、却って飲まれてしまったのだ。竿ぬけポイントだけに警戒心がなく、大胆にエサを喰うのだろう。

 なんとかダメージを与えずに外してリリースしたものの、リリースを前提に釣りをするのなら、ここまでして竿ぬけを狙うことはないんじゃないか・・・。

 それからもうひとつ。

 ある時ついに大物がヒット!ハンパない引きに翻弄され、たたんだ竿の節目からバキッ!折れた竿先をもって引きあげたのは36センチのニジマス。

 あたり前のことだけれども、竿とはすべての節を伸ばしきった状態でこそ本来の「勁(つよ)さ」を発揮するもの。やはり大物相手ではこういう結果になるのか・・・。

 いまのところチョウチン釣りに適した竿というのはないみたいなので、やるとしたらなるべく剛竿をつかうしか、ないように思います。 

 

チョウチン仕掛け

・・・かと思ったらこういうのがあったんですね。使ってみたことないけど。

ダイワ源弓MY/SY(げんきゅう)

 

 

 

 

 

                                                        

 

 

 

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