小牧沢川

　新潟県中魚沼郡津南押付。　

　この渓流は地図では確認できない。流程の長くはない。ただし落差はあり、高い砂防堰堤がふたつある。

最初の砂防堰堤

　イワナはいるが、川が川なだけに多くはない。鉄道から最初の砂防堰堤までは魚は出なかった。これを越えて道路が交差するところまできてもだめ。道路からは二つ目の砂防堰堤がみえる。

賽の神だろうか。道路のすぐ下にある。彫られている文字は「右、やまみち」「左、善光寺」と読めるが、違うかもしれない。

大物は右下でヒットした。

　すこし遡ったところで最初の手ごたえ。引き抜こうとしたが思ったより重い。護岸の上からイトを垂れていたのだ。こんなのがいるとは・・・。片手で竿を持ち、慎重に石垣の護岸をおりる。さいわいイトが切れたり、鈎が外れたりはしなかった。

　釣り上げたのは尺に少し足らない良型。

　砂防堰堤の上は平瀬になるものだが、ここはすぐに落差の連続となる。ポイントは多いが魚信はない。すこしは平らな流れになって、小物が釣れだした。薄茶色の地味な色合いだが、それがネイティブな印象を感じる。

　流れは別れる。左は水量が少なすぎて入る気になれず。右の流れのわきに小路がある。かつての農道らしい。水田の跡らしきものもある。

　やがてまた落差のある流域となり、滝もあらわれる。この辺になるとイワナの姿も見なくなる。