信濃川水系
信濃川水系2
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当間川
新潟県
十日町市
馬場丙。
「
5
月
3
日水曜日
記述が前後するが、足滝川の後に当間川に寄った。二度目の釣行。
一回目はおととしの
9
月。十日町・当間・塩沢線の最初の橋、中入橋下流で、
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センチの子ヤマメと子ウグイをヒットしたんだった。
この日はその橋下から始める。
小さなコンクリートの段差がつづくが、そこにはいちいち魚道がしつらえてあって、少しばかり意外だった。漁協の管理が及んでいるのだろうか。夏には葦のなかに埋没してしまう川なのだ。
いくつかの小さな段差の落ち込みから、やっと出た小さなヤマメ。なんだか色が白い。反対側のポイントで釣れた
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センチは、どう見てもヒカリだった。
まさかサクラマスが、この川に遡上産卵なんかするかしらん。
草が茂る前に、もっと上流を攻めてみよう
。」
1995
年(平成
7
年)の記録である。
その後、一度だけ良型のヤマメを釣りあげているが、カメラを携帯しておらず、画像なし。またすぐに来るさ。そう思っていながら、いったい何年経っただろう。
近年、各地で水害に見舞われていて、この川もずいぶん工事の手がはいっている。
もともと渓流釣り場といえる川ではない。真夏には、渇水と取水で、下流域では流水量
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ということもある川である。
こういう川を見るとき、人の手の入ることのない昔は、はたしてどんなところだったのだろうと想像をする。
もし古代の、人が自然とともに調和して生活していた頃のこの川で釣りをしたらどんなだろうと、妄想してしまうのである。
雪代の荒瀬で尺ニジマスを釣る。
2015/05/03
身近にありながら、なかなか手を出さずにいた渓流である。ヤマメがいるのはわかっているけれど、ろくな成果がないし、ポイントも少なくて攻めにくく、足が遠ざかり気味だった。
この日も中途半端に時間ができて、ちとやってみるかという、軽い気分だった。そしたら・・・。
こんな細い流れ込みでだ。
一投目からでた
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pニジマス。いきなり驚かせてくれる。
このサイズなのに、幼魚紋がうっすら残る。成長が早いということなのだろうか。
このあと
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p超を出して、ひとまず納竿。
日が高くなって、濁りが増してきたように思えたからだ。早朝のベストな時間にやってみよう。
というわけで、翌日の朝、訪れてみた。しかしなんと濁流だ。なんでこの気温の低い時間帯で濁りが入るのか。
どうも昨日の暑さが影響しているらしい。なにしろ
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℃あったというのだ。
信濃川出合いからやってみようと思ったが、やめた。上流に行けば、いくぶんマシかもしれない。
当間川にかかる二つ目の橋の付近から始める。昨日のポイントから
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qちかく下流。
やはり水は勢いよく流れるが深場がない。縁のタルミをこまめにつぶしてゆく釣りになる。
低い段差の縁で、最初の手ごたえ。上がらない。激流の中に入られると厄介なのだが、浅くてせまい範囲でグルグル動き回る。やがて水面に顔を出した。バテたな。障害物のない釣り場なので、手網をつかわず引きずりあげる。
当間川と支流の市ノ沢川出合い
ああ、やはりでかかった。
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pを超えている。魚体に擦り傷のようなものがあるが、まずは良型と言っていい。
でも、何だ、水の色がまた変わってきたように感じる。なだらかな斜面を茶色い奔流が落ちてゆく。
まだ朝早いが、時間が経つほどに気温は高まり、川はさらに荒れるだろう。方針転換。気になる支流があったから、そこに入ろう。
地図には「水沢市ノ沢」とあるが、これは地名であろう。支流の名はわからない。ひとまず「市ノ沢川」と、僕の中では呼称する。下流から数えて最初の支流だから。
水はよく澄んでいる。当間川本流の近くで、
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pをヒット。幸先よし、と思ったのだが・・・。
あとが続かず、けっきょくノーヒット。最初の段差を魚は登れないらしい。
この小渓流の源流は、当間高原リゾートベルナティオに行き着く。水質といい景観といい、イワナにふさわしいと思うのだが。
森林の中を流れるので、残雪が多く気温も低い。融雪による増水も少ない。
当間川上流
は、工事の区間が多くて釣趣はない。
最近できた橋
より少し上で川は分かつ。この橋から上流を望む。
右の当間川は濁流。左の前川は青く澄み切っている。当然左の流れに入るが、護岸が高く、しかもポイントとなる深みはない。苦労して下に降りたり上がったりする気になれない。
実は以前、ここに入渓している。そして成果はなかった。
砂防堰堤に仕切られているということと、夏場には水量が相当減少するので、環境はよくないのだろう。
それほど綿密に探ったわけではないけれど、苦労のわりに報われないと思う。
当間川支流・前川。水質は良いが期待薄。
さて当間川上流である。
この日は小雨交じりの天気で、さかのぼるごとに霧が濃くなってゆく。霧というより雲が低くなっているらしかった。
橋から少し上流。だいぶ工事の手がはいっている。こんな状況がずっと続く。
それにしてもこの川ほどポイントの少ない渓流も珍しい。
人のつくった段差以外は、ほとんどが瀬。深場がない。石裏のポイントも、十分な水深がなく魚も不在。
砂防堰堤下は、いちおうポイントになるがヒットはなかった。
なだらかな傾斜を水は絶え間なく流れるが、浅くてポイントとなるところがほとんどない。だいたい原流域に至るまで、工事の入った形跡がある。なぜこうまでいじくりまわさねばならなかったのか。
この流域には魚はいない。そう思いかけた時、やっと出たのがこの
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pイワナ。絶滅はしていなかった。
まあこの一匹ということはあるまい。工事はまだ当分続くだろうが、イワナにはなんとか頑張ってほしいものだ。
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pのイワナのでたポイント。こんなポイントでさえ少なかった。
数を増やせと祈ってリリースした。
http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse4/?crs=1&meshcode=55385505&z=16#crs=1&meshcode=55385505&z=16&zoom=16&lat=37.08344&lon=138.72229&layers=BTTT